『収納グッズ迷子』から抜け出すコツ

インスタやブログで見かける、素敵な収納写真。
統一感のあるボックス、きれいに並んだラベリング……

そんなすっきり整った空間に憧れて、同じような収納グッズを買ってみたけれど……

『なんか違う』
『逆にゴチャゴチャした気がする……』

そんな経験、ありませんか?

実は収納グッズって『買えば解決!』という魔法アイテムではありません。
むしろ選び方や使い方次第で、かえってストレスやモノの増加を招いてしまうことも。

今日は『収納グッズ選びでつまずかないためのポイント』を、いくつかの視点からお話します。

目次

1. 『置く場所の高さ』を見てから選ぶ

まず最初にチェックしたいのは『その収納グッズをどこに置くのか』ということ。

人は目線の高さによって『使いやすさ』を感じるポイントが違います。

  • 高い位置(頭より上)
    ここは使用頻度の低いストックや季節モノなど、滅多に出し入れしないものの定位置。
    ファイルボックスなどで種類ごとにざっくりまとめ、ラベルで中身がわかる工夫がおすすめです。
  • 真ん中の位置(目線〜胸あたり)
    ここは『日常的に出し入れするもの』のゴールデンゾーン。
    文房具、食器、衣類など、頻繁に使うアイテムはこの高さにまとめると、片付けがグンと楽になります。
  • 低い位置(膝より下)
    屈まないと取り出せないので、大きなもの、重いもの向き。
    例えば掃除道具やストック品、使用頻度の低い季節家電などがおすすめです。

2. 『入れるものの量』を確認しよう

SNSで見かける美しい収納は、実は『グッズの効果』ではなく『物の量を絞っている』からこそ実現できている場合がほとんど。

いくら同じケースやボックスを使っても、入れすぎたら取り出したり探したりもしにくくなり、リバウンドしやすくなります。
特に気をつけたいのが『使わないけど、もったいないから取ってあるもの』。

収納グッズは今使っているものや、これからも使いたいもののために選ぶものです。
『捨てられないからとりあえず収納』では、結局また片づかないままになってしまいます。

3. 買う前に『お試し期間』をつくってみよう

ここが今回、一番伝えたいこと。

収納グッズって、たとえ100円でも一度買うとなかなか捨てにくいもの。
だからこそ、まずは『身近なものでお試し収納』してみるのがおすすめ。

例えばこんな感じ。

  • ファイルボックスを買う前に、紙袋の上を折って代用してみる
  • 引き出しケースの代わりに、段ボール箱で一時的に仕切ってみる

実際にしばらく使ってみると、
『ざっくり立てる収納の方が自分には合うのか』
『見えないと忘れるから透明がいいのか』
など、自分のクセが見えてきます。

場合によっては『やっぱり収納グッズいらないかも!』という結論になることも。
とくにキッチンや洗面所などは『すぐ取り替えられるから紙袋収納で十分』なんて人も実は多いんです。

4. 『収納グッズさえあれば片づく』…は、ちょっと違う。

最後にもうひとつ。
収納は『グッズ』よりも『仕組み』が大事です。

収納用品はあくまで道具。
その前に『使うものを適量にする』『取り出しやすく戻しやすくする』この二つが整っていないと、どんなに良いグッズを使っても理想の部屋にはなかなか近づけません。

もし今、『収納がうまくいかない』そんな気持ちがあるなら…

いきなり新しいグッズを買いに行く前に、ぜひ一度、置く場所・高さ・モノの量・今の生活動線を、ゆっくり見直してみてくださいね。

無理に買い足さなくても、今あるもので改善できることは、きっとたくさんあるはずです。

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この記事を書いた人

ライフオーガナイザー、ファイナンシャルプランナー、家計アドバイザー。「空間・お金・心」の3つを整えることで、忙しい女性をサポートする「PRECIOUS DAYS」を主宰。著書に『片づけのプロが教える心地いい暮らしの整え方』(三笠書房刊)。

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