『片付けたいのに動けない』― それって意志の問題じゃないかもしれません

『片付けたいと思ってるのに、動けない
『時間はあるのに、手がつけられない
『やらなきゃって分かってるのに…

そんなふうに感じて自分を責めていませんか?

でもそれは、あなたのやる気や意志が弱いからではありません。

もしかしたらその『動けなさの正体は、あなたの中にある【不安】や【変化を避けようとする脳のはたらき】かもしれないのです。

目次

片付けが止まるのは『心が動けていない』サイン

片付けは、単にモノを減らすだけの作業ではありません。

実は『感情と向き合う時間でもあるのです。

だからこそ、心の中に不安がたくさんあると、自然と手が止まってしまいます。
やらなきゃと頭でわかっていても、感情がついてこなければ動けなくて当然なのです。

不安で片付けが止まる、あるある10選

実際の整理収納の現場でも、こんな声をよく聞きます。

  1. 『また使うかもと手放せない
  2. 捨てた後に後悔しそうで怖い
  3. 人からもらったモノが捨てられない
  4. 空いたスペースの使い方がわからない
  5. またすぐ散らかりそうで始められない
  6. 家族に『なんで捨てたのと言われそう
  7. 捨てること自体が悪いことのように思える
  8. どこから始めればいいか分からず不安になる
  9. モノを見ると過去の感情がぶり返す
  10. ちゃんとやらなきゃ、が重荷になっている

どれかひとつでも自分かもと感じたら、まずはその不安に気づいてあげてください。
自分を責める必要はありません。不安があるときに手が止まるのは、ごく自然な反応です。

脳は『変化』を怖がる ー だから片付けが億劫になる

じつは片付けに対して、面倒だな、とか、やりたくないな、と感じるのは、あなたの脳の仕業でもあります。

脳は本来、変化=危険と判断する仕組みをもっています。
たとえそれが散らかった状態でも『慣れている今』をキープしようとするのです。

だから片付けて景色が変わることに、無意識でブレーキをかけてしまう。

これもまた、人間としてとても自然な反応です。

小さな一歩が、暮らしと未来を動かす

片付けは暮らしを変える第一歩。
でもいきなり全部を変えなくてもいいのです。

  • 引き出し1つ
  • バッグの中だけ
  • スマホのホーム画面だけ

そんな小さな変化でも、あなたの暮らしと心にはちゃんと影響を与えます。

『1枚の紙を捨てる『1本のペンを選ぶそんな一歩からで大丈夫。
不安を感じながらでも進めることはあります。

あなたのペースで、変化に慣れていくことから始めてみませんか?

『できない』にもちゃんと理由があります。
だからこそ、あなたはダメなんかじゃない。

そのことを忘れずに、小さな一歩を一緒に大事にしていきましょう。

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この記事を書いた人

ライフオーガナイザー、ファイナンシャルプランナー、家計アドバイザー。「空間・お金・心」の3つを整えることで、忙しい女性をサポートする「PRECIOUS DAYS」を主宰。著書に『片づけのプロが教える心地いい暮らしの整え方』(三笠書房刊)。

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