実家の片づけに疲れた…こんな方法ならうんざりしません!

30代後半、アラフォーあたりから話題になるもののひとつ、それは『実家の片づけ』。

年老いた親や義理親が施設に入ったり、他の兄弟の家に同居したりした後の(誰も住んでいない)実家の片づけに困っている。
またそれ以前に考えただけでもうんざりするので、手を付けてすらいない。

仕事柄もあり、実家の片づけに悩む人からそんな話を聞くことがあります。

実家は自分が住んでいた家、とはいえ今は自分の家ではないところ。
片づけようとしても、ものの多さや親との意見の対立にうんざりしてしまうことも。

実家の片づけは普段の片づけとは勝手が違い、また別の難しさがあります。

そんな実家を、どうやって片づけていったらいいのでしょうか。

目次

自宅より難しい、実家の片づけ

昔は自分も含めた家族で住んでいた家。
現在は高齢の親が住んでいる。

では親が亡くなったら……?

今の時代、子世帯は実家から離れた都市部で自分たちの暮らしを構えている事も少なくありません。

その場合、実家を片づけることはさらに大変になってきます。

実家に住む親の世代というのは、戦後の物のない苦労を知りつつも高度成長、バブルにデフレ、物が簡単に安価に手に入る時代を生きてきた世代です。
お店の営業時間も長くなりコンビニも便利に使える一方で、頭の中にはもったいないお化けがしっかり居座っています。

実家を離れた子ども世代から見ると『実家=ものが多い』という印象を持つ人も多いでしょう。

そんな親にとっては、今まで使ってきたもの、思い出のあるものを片づけること(=手放す場合が多い)には抵抗が大きくなります。

そこを無理やり片づけさせようとすることで、親子関係が悪くなってしまうケースも。

また大掛かりな片づけとなると70代の親には体力的な負担もあり『自分たちが生きている間はこのままで……』となっていることもあります。

実家の片づけは、まず『分ける』こと

シニア層に多い片づけの悩みは、

  • ものを減らしておかないと、転んだりして危険
  • ものを減らさないと、自分が死んだとき家族が困る

だから、ものは減らさないといけない。
でももったいなくて減らせない、捨てたくない。

では、どうすればいいのでしょうか??

捨てなくていいのです。

『今使っているもの』と『使ってないもの』に分けることをしましょう。

やりたくないことを無理やり『やらなくては』と頑張ったとしても、いい結果は出ません。

特にシニア世代の場合、大変失礼ですが人生の残り時間も日々貴重なもの。

できるかぎり『したいこと』を優先して暮らせばいいと思います。

だけど、床置きしたものにつまずいて転んでしまったら。
必要なものが見つからず探し物にばかり時間が取られているのだとしたら。

それは『したいことができている暮らし』とは言えません。

捨てなくていいのです。

『今使っているもの』と『使ってないもの』に分けること。

それだけでも『したいこと』が随分叶う暮らしができます。

亡くなった後のための片づけではなく、『今をよりよく生きるための片づけ』を

本来は親を説得して、元気なうちに片づけを始めてもらうのが私たちの理想ではあります。

でも親がその気にならないと無理です。

人は変えられない、だからせめて自分から始めてみませんか?

自分がこの先子供に迷惑をかけないよう、今からたくさんの物、思い出の物などに向き合っていく、というのはいかがでしょうか。

ある程度物が整理された暮らしは子供のためでもありますが、なにより今の自分の暮らしを楽にしてくれます。

また親子だけで片づける、というのは感情的になってしまいうまく行かないこともありますので私たち第三者を入れて片づける(分ける)ことをおすすめしています。

親子の片づけを成功させるには、普段からのコミュニケーションが大切です。

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この記事を書いた人

ライフオーガナイザー、ファイナンシャルプランナー、家計アドバイザー。「空間・お金・心」の3つを整えることで、忙しい女性をサポートする「PRECIOUS DAYS」を主宰。著書に『片づけのプロが教える心地いい暮らしの整え方』(三笠書房刊)。

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