防災備蓄品の量と保管、どうしていますか?

この度の能登半島の震災により犠牲になられた方々に謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災されたすべての方に心からのお見舞いを申し上げます。

近年、日本では地震や台風などの災害が増えています。
それに伴って防災に関する情報、防災グッズも増え、実際に購入したという人も多いのではないでしょうか。

でも実際、備蓄品をどれくらい用意したらいいのか、どこに置いたらいいのかよくわからないというお話も。

今回のテーマは、防災に欠かせない『備蓄品の量と置き場所』です。

目次

災害備蓄品、どれくらい必要なの??

防災備蓄品は、主に災害が起こってから支援物資が届くまでの期間に使用するもの。
災害直後、電気やガス、水道などのライフラインが止まってしまったとしても、生活していくために必要なものを揃えます。

被災後の不安を抱えた状態で、食べるものの心配をしなくてはいけないのはつらいもの。
日頃から備えることで、非常時の不安や心配を少しでも取り除くことができます。

災害発生から支援物資が届くまでの期間の目安は3日。
そこから防災備蓄品に必要な量は、1人3日分と言われています。

東京都の『防災備蓄ナビ』では備蓄品のリストを作ることができますが、その量も1人3日分で計算されています。

備蓄品保管のポイントは『分散させること』

災害が起こった時のための防災備蓄品、保管場所はどうしていますか??
防災備蓄品を購入して、安心してはいませんか??

近年地震も増えていますが、毎年夏には台風被害も発生しています。

災害の種類によって備蓄品の保管場所は変わってきます。
海抜の低い地域の場合、地震だけでなく台風による災害の対策も必要に。

地震対策だけを考えれば、備蓄品を1階に置いたり、外に物置きやコンテナボックスを置いてそこに備蓄品を入れることも有効です。

しかし台風時のような水害を想定すると、備蓄品は2階より上の高いところにおく必要も出てきます。

このように想定する災害の種類によって、保管場所が変わってきます。
備蓄品の保管は1ヶ所にまとめず、何ヶ所かに分散させましょう。

自分の家にどんな災害の可能性があるのか、ハザードマップなどを見ながら割り振りを考えていくのも良いと思います。

防災備蓄と一緒に考えたい『物を減らす』こと

防災備蓄というと、新たに購入してものを増やすという考え方になります。
災害時に必要な非常用のもの、水、食品、トイレ、寝袋……実際に家族分をひと揃い揃えたらかなりの量になります。

防災備蓄品を購入すること、それは災害対策として必要なものですが、それと同じくらい不用品を減らしておくということも重要です。

地震の際、高く積みあがった箱、廊下などに置きっぱなしのものはいざというときの脱出経路をふさいでしまうリスクもあります。
真夜中の地震の場合は足を引っかけて転んでしまう恐れもあります。

また台風による災害の場合、外にあるものを風邪で飛ばされないように屋内に入れなくてはならなくなることも。
その分のスペースも必要です。

このように災害備蓄品を蓄えることと同じく、ものを減らすことも重要なのです。

不用品を溜めておいてトクすることなんてなにもありません。
命よりも「捨てられない」ものなんてありません。

なにかを買うだけでなく、減らすことも大切な防災になるのです。

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この記事を書いた人

ライフオーガナイザー、ファイナンシャルプランナー、家計アドバイザー。「空間・お金・心」の3つを整えることで、忙しい女性をサポートする「PRECIOUS DAYS」を主宰。著書に『片づけのプロが教える心地いい暮らしの整え方』(三笠書房刊)。

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