非常持ち出し袋の中身、置き場所……もしもの時に備えましょう

前回は防災備蓄についてのお話でしたが、今回は同じくらい大事な『非常持ち出し袋』について。

防災備蓄も非常持ち出し袋も災害対策のためですが、その役割は違っています。

ここで今一度、非常持ち出し袋について確認してみましょう。

目次

災害備蓄と非常持ち出し袋、用途の違いを確認しましょう

まず災害が発生した時にとっさに持ち出すのが『非常持ち出し袋』。
災害が起こって食料や日用品の入手が困難になったり水道や電気ガスなどのインフラが止まってしまったりした時に必要になるのが『災害備蓄品』です。

非常持ち出し袋は、家から避難することを前提にしています。
それを持って災害の起きた街中を移動できる大きさ、重さであることがポイントです。

そうなると最低1人3日分と言われる備蓄品の水や食料を持って避難することは困難ですから、持ち出し袋には必要最低限のものだけにすることがポイントになります。

非常持ち出し袋に何入れる??

外に持っていくのが前提の非常持ち出し袋なので、持てるサイズに納めなければいけません。
そのため中に入れる日用品や食品も、簡易的なものになります。

冒頭の写真が、わが家の非常持ち出し袋の中身です。

  • 非常用のブランケット
  • 乾パン、ビスケットなどのすぐ食べられる食料
  • カッパ
  • ゴミ袋
  • 軍手
  • ゴミ袋
  • 非常用トイレ
  • 使い捨ての下着(100円ショップ)
  • 手回しラジオ(スマートフォンの充電もできるもの)

災害時、自分や家族の情報の持ち出しも必要に!

自宅が被災した場合、通帳や証券などがなくなってしまう可能性もあります。
万が一のために、一覧にしたものを持っておけば安心です。

また家族の携帯電話番号は普段は覚えていたとしても非常時にとっさに思い出せない可能性もあります。
例えば自分がケガなどで動けなくなった場合、だれかに連絡してもらうことも考えて連絡先のリストを作っておきましょう。

金融機関の一覧、連絡先一覧、そして災害伝言ダイヤルの使い方などをプリントアウトしたものと、公衆電話用の10円玉などをまとめて持ち出し袋に入れています。

非常持ち出し袋の置き場所は??

さて現代の住宅事情で頭を悩ませるのは非常持ち出し袋を置く場所です。

すぐに持ち出したいから出入り口近くに置きたいけれど、置くスペースがないという方も多いと思います。

私の場合は靴箱を整理し、はかない靴は処分、季節外のものなどは箱に入れてクローゼットに収納するなどし、一番下段に家族分の持ち出し袋を入れました。

玄関の一等地にほぼ使わないものを入れるのはもったいないように思えますが、非常時にすぐ持ち出せること、家族全員がこの袋の場所がわかること、この2点を考えるとやはりここがベストです。

備えあれば憂いなし……とはいきませんが、少しでも不安を和らげるための災害対策を

どんなに災害対策をしたとしても100%安心!とはならないかもしれません。
実際にいつ災害が起こるのか、それは誰にも分かりません。

また用意している非常持ち出し袋も防災備蓄も、災害時にちゃんと活用できるかその時になってみないと分かりません。

でも自分のためにも家族のためにも、できる限りのことはしておきたいですね。

便利な災害対策グッズも増えています。

非常持ち出し袋も災害備蓄も定期的に確認しながらアップデートをしていくことが大切です。

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この記事を書いた人

ライフオーガナイザー、ファイナンシャルプランナー、家計アドバイザー。「空間・お金・心」の3つを整えることで、忙しい女性をサポートする「PRECIOUS DAYS」を主宰。著書に『片づけのプロが教える心地いい暮らしの整え方』(三笠書房刊)。

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